⑪有馬義貞に謁見し領内で布教

 

11 有馬義貞に謁見し領内で布教

 大村領横瀬浦での布教が軌道に乗ると、トルレス布教長は、アルメイダに肥前有馬氏の所領での開拓伝道を命じました。

 有馬家11代当主有馬義貞は、肥前大村氏に養子に入った大村純忠の実兄で、とても聡明な人でした。

 有馬義貞は、アルメイダにキリスト教の教義以外に自然科学についても多くの質問をし、喜んでこれを聴きました。そして、義貞は領内の港(口之津、島原)を布教の拠点にし、ポルトガル船が来航することを希望しました。

 口之津は、人口が多く、日本全国から人が来る港で、住民はよく事理を解することから、アルメイダは口之津を重視することとしました。